放射線科

概要

放射線科は一般の方には少しなじみの薄い名前かもしれませんが、実は全ての診療科の患者さんに関係する部門です。放射線科の仕事(診療)は画像診断と放射線治療の2つに大きく分かれています。

画像診断は、超音波・CT・MRI・核医学検査といった画像機器を使って作られる画像から病気の診断を行なうため、全診療科に関係する全身の検査を行なっています。画像診断というのは、単にCTやMRIを撮影するだけではなく、診断に迫る画像を得るために、放射線科医が、患者毎に合った撮影方法を指示し、検査成績と併せて病気を診断し、診断報告書を作成することです。

さらに、血管造影などの画像診断の手技を用いて、実際に腫瘍や出血の治療 (IVR) も行なっています。

放射線治療は、主に悪性腫瘍に対して行ないます。患者さんの負担が少ない治療法として知られ、今後のさらなる発展が期待されています。

最新の放射線治療が導入されました

外来棟の増改築を行う第3期高度医療施設整備事業として放射線治療装置の更新が行われました。従来の装置は18年間使用したもので、老朽化により保守管理が困難となり、最新の治療法にも未対応でした。

平成24年1月から使用を開始した新装置は、体内の病巣に対して高精度で放射線治療を行えます。具体的には、複雑な形状の照射を可能にする短冊状の遮蔽(マルチリーフコリメータ)を備え、回転照射や4門以上の多門照射も自動的に短時間で照射が可能です。さらに、治療室でX線を使った位置照合が直ぐに行え、簡易型のCT画像(コーンビームCT)の撮影も可能です。また、電子線と言う表在性の病巣にも対応可能な線質も備えています。治療計画ソフトも一新され、複雑な照射方法を安全に精度よく設定できるようになりました。嶺南や舞鶴地区では最先端の放射線治療装置となり、嶺北や関西地区と同等の放射線治療を小浜病院で受けて頂くことができるようになりました。高齢者や合併症のある方にも負担の少ない、放射線治療を積極的にご活用ください。

放射線治療装置リニアック|放射線科

放射線治療装置 リニアック

マルチリーフコリメータ|放射線科

マルチリーフコリメータ

コーンビームCT画像|放射線科

コーンビームCT画像

塩化ラジウム-223(ゾーフィゴ静注)による去勢抵抗性前立腺がんの骨転移治療

当院では、塩化ラジウム-223(ゾーフィゴ静注)を用いた去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する治療を行っています。塩化ラジウム-223(ゾーフィゴ静注)は、骨転移のある去勢抵抗性前立腺がん(男性ホルモンの分泌を抑える治療を実施しても病状が悪化する前立腺がんのこと)の治療薬として、世界で初めてアルファ線と呼ばれる放射線を用いた、骨に転移したがん細胞に対して治療効果を発揮する放射性医薬品です。放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞を攻撃します。

本治療を希望される方は、現在かかられている主治医とご相談の上、当院の放射線科にご紹介をいただき、受診されますようお願いいたします。

担当医師

丸山 市郎 (まるやま いちろう)

放射線科主任医長 健診センター副センター長
【所属学会・資格】

  • 医学博士
  • 日本医学放射線学会(治療専門医)
  • 日本人間ドック学会(専門医・人間ドックアドバイザー)
  • 日本禁煙学会(認定指導者)
  • 産業医
  • 健康スポーツ医

放射線治療、健診業務を行っています。また、禁煙指導にも力を入れています。

川上 悟司 (かわかみ さとし)

診療部副部長
【所属学会・資格】

  • 日本医学放射線学会(放射線診断専門医)

画像診断を担当しています。