がん検診(PET/CT検査)
PET⁄CT検査とは?
PET⁄CTとは、PET(Positron Emission Tomography:陽電子放出断層撮影)とCT(Computed Tomography)の特徴を融合させた最先端の検査です。 PETではがん細胞の活動状況を知ることを得意とします。また、CTでは臓器の形をしっかりと映し出すことを得意とします。その二つの画像を重ね合わせてみることにより、正確な診断を行うことが出来ます。 PET⁄CTはPET装置とCT装置を一体化したもので、二つの検査を同時に短時間で行うことができます。
FDG-PET/CT検査ではこのようにみえます
膵がん(原発)
悪性腫瘍はブドウ糖を多く利用する傾向があるため、FDGが集積します。本症例では、膵尾部にある膵がん原発巣に強い集積が認められます(→部分)。CTでは膵がんと腫瘤形成性膵炎との鑑別が難しいとされますが、FDG-PETでは悪性腫瘍の強い糖代謝をみることで、鑑別に役立つとされ、保険適用となっています。
乳がん(多発転移)
乳がん多発転移の経過観察中の症例です。腋窩リンパ節の腫大が認められ、同部位に一致してFDGの強い集積があるのが、PET/CT融合画像で明瞭にわかります。肺には胸水の貯留がありますが、こちらにはFDGの集積は認められません。 一方、右大脳半球に集積欠損が認められますが、これは陳旧性脳梗塞によるものです。脳はブドウ糖を多く利用するため、脳梗塞では集積の低下として描出されます。
「がん」の早期発見 まずはPET/CT
PET/CTのメリットは、一度の撮影でほぼ全身を見ることができます。また、薬剤を肘から静脈注射してから、60分ほどベッドで安静にしているだけです。
がんの早期発見で適切な治療ができます。健康診断で異常がなかった人も、人間ドックで異常が見つかる場合もあります。家族みんなが末永く、健康に、笑顔で暮らせるよう、これまで人間ドックを受けたことのない人も、ぜひ受診をおすすめします。
検査の所要時間は2~3時間です。検査前5時間は絶食してください。検査内容・注意事項等、詳しくは下記ページをご参照ください。
ご注意
- ●検査日のご注意事項
- 検査前5時間は絶食してください。水、白湯等はかまいません。
- ●検査時間について
- 検査の所要時間は2~3時間です。
- 使用する薬品(FDG)の配送の遅れや撮影装置のトラブル等により、検査時間が遅れる場合や、検査できなる場合がありますので、予めご了承ください。
- ●検査を受けるには
- 検査はすべて予約制となっております。健康診断センター受付、またはお電話にてお申し込みください。やむを得ない事情でキャンセルされる方は、なるべく早めにご連絡ください。
- ●検査結果について
- 検査結果は、5~6日後に郵送でお届けいたします。
お問い合わせ電話番号 TEL 0770-52-0990(代)